国民年金は専門用語で老齢基礎年金と呼ばれ、平成23年度の金額は40年加入して788,900円の年金額になる。ただし、国民年金の発足は昭和36年4月1日であり、このとき20歳以上になっていた大正15年4月2日以降生まれの人は生年月日により39年から25年(国民年金発足から60歳までの加入可能年数)の加入で788,900円になる。年金額の計算は加入可能年数に対する実際の保険料納付済み期間の割合によって計算される。
保険料納付の免除を受けた期間がある場合は免除の種類により免除期間に一定の比率をかけた年数を保険料納付済み期間に加算してこの割合を計算する。
厚生年金の定額部分は、厚生年金受給者が65歳になると788,900円に厚生年金加入期間が国民年金の加入可能年数に占める割合をかけた金額が老齢基礎年金に移行し、残額が差額加算という名前の厚生年金になる。65歳時に厚生年金が減ってしまったという相談を受けることがあるが、以上の理由による。
国民年金にはこのほか国民年金保険料で説明した国民年金の上乗せ年金としての付加年金額がある。これは200円×付加保険料納付月数で計算され、老齢基礎年金に加算される。
また、「振替加算」とは厚生年金保険の加給年金額の対象となっている配偶者が65歳になって加給年金額が支給停止になった時に、その一部が配偶者に振り返られる国民年金の一種である。
金額は生年月日により227,000円〜15,200円であり、若い人ほど少なくなる。
国民年金受取額の計算方法 相模経済新聞 2008年3月10日掲載記事